NEOTAOコラム#23

疲労にも3つのタイプがある?東洋医学の観点でみるタイプ別オススメ食材と漢方薬で養生しましょう

師走の忙しさで目まぐるしい日々を送っている方も多いのではないでしょうか。毎日、仕事や家事・育児とおつかれさまです。しかし、忙しさにかまけて、寝ても疲れがとれないなんてことはありませんか?疲れが溜まっていくと、身体のあちこちに不調がでてきます。実は疲労にもタイプがあるのをご存知でしょうか。タイプによって原因や症状はそれぞれ違います。
今回は、疲労が溜まってしまうその前に!NEOTAOではタイプ別、疲労の原因を東洋医学の視点から探っていきます。あなたの疲労タイプを見つけて、効果的な食材や漢方薬をご紹介。上手に取り入れて忙しい毎日を乗り越えていきましょう。

東洋医学の視点から見える「3つの疲労タイプ」

まずは、疲れた時に感じる症状から、どの疲労タイプに当てはまるかチェックしてみましょう。

・胃腸が弱る、下痢をしやすくなる・・・「気虚(ききょ)タイプ」

・倦怠感や、イライラする・・・・・・・「気滞(きたい)タイプ」

・足腰が弱る、トイレが近い・・・・・・「腎虚(じんきょ)タイプ」

エネルギーが切れてしまっている「気虚タイプ」

東洋医学では「気・血・水(き・けつ・すい)」という特有の概念があり、この3つのバランスが良いことで健康が保たれると言われています。「気虚」とはこの中の気、すなわちエネルギーに影響を及ぼし、気が不足している状態になります。

「気」についてもっと知りたい方はこちらもチェック

https://ec.neotao.jp/shop/information/column_06

「気虚」になると?

身体がだるくなり、身体も冷えやすくなります。胃腸が弱まり、下痢をしやすかったり、寝汗をかいてしまったりするのは、気虚の状態と言えるでしょう。免疫力が低下して体調を崩しやすくなるので、気をもたらすエネルギーチャージの対策が必要です。

「気虚」に効果的な食材は?

穀物・豆類
米/イモ/豆

肉類
卵/鶏肉/豚肉

魚介類
えび/うなぎ

「気虚」に効果的と言われるオススメの漢方薬は?

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
気が不足している状態にオススメなのが補中益気湯です。身体の内側を補い、気を増やしていくという意味を持つこの漢方薬は、胃腸の働きを整えて、疲れを改善していく効果が期待できます。

気が身体の中でグルグル停滞してしまう「気滞タイプ」

気滞タイプの方は、気がうまく巡っておらず、身体の中で渦巻いているような状態を指します。気が足りない「気虚タイプ」とは違い、気がうまく循環していないのです。外に発散できていないイメージ、と言えばわかりやすいでしょうか。

「気滞」になると?

外にエネルギーを発散できないような状態なので、熱っぽさやイライラ、ストレスを感じやすくなります。またゲップが出やすくなることもあるので、気の巡りをよくする必要があります。

「気滞」に効果的な食材は?

穀物・野菜・果物類
柑橘類/そば

お茶類
ジャスミンティー

「気滞」に効果的と言われるオススメの漢方薬は?

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
ストレスを溜めてしまいがちな方にオススメの漢方薬が、半夏厚朴湯です。気の巡りが滞っているのを改善し、ゲップなど胸や喉のつかえの改善に効果的と言われています。

加味逍遙散(かみしょうようさん)
気の巡りが滞ることによって、身体の内側に溜まった気が熱になってしまう症状を抑えます。熱っぽさやイライラが気になる方には、加味逍遙散で気を巡らせて、自律神経を整える効果も期待できます。PMS(月経前症候群)などで症状が増悪する方には特にオススメです。

疲れだけじゃない!足腰の弱りも気になる「腎虚タイプ」

東洋医学での「腎」とは「五臓(肝・心・脾・肺・腎)」という基本概念があり、腎は成長・発育・生殖などに関わる機能のことを指します。腎虚の方の疲れは慢性的で、足腰が弱るといった症状にも見舞われます。

「腎虚」になると?

疲れや足腰の弱りだけでなく、トイレが近い、身体の冷え、白髪や抜け毛が増えるなどといったことも挙げられます。発育・生殖を意味する生命エネルギーをアップさせる必要性があります。

「腎虚」に効果的な食材は?

黒い食べ物が良いとされる
黒豆/黒ゴマ/黒米/海苔/ひじき/わかめ…など

穀物類/肉魚類
大豆/豚肉/ミネラル豊富な海の食べ物(海藻など)

「腎虚」に効果的と言われるオススメの漢方薬は?

六味丸(ろくみがん)
尿量が少ない、トイレが近いなどといった生殖器に関係する症状を改善します。腎機能を高める効果が期待できます。

八味地黄丸(はちみじおうがん)
身体を温める作用があり、腎機能をはじめとした身体全体の機能低下を改善する効果があると言われています。疲れやすい方で、体力があまりない方でも服用できます。

「腎」についてはこちらでも詳しく紹介しています

https://ec.neotao.jp/shop/information/column_19

疲れが溜まる時期は意識して養生しましょう

知らず知らずのうちに溜まるものが疲労です。辛い症状に見舞われてから、疲れに気づくのでは遅いので、日頃から身体の状態を意識して、予定が詰まっていたり、仕事が忙しかったりする時は、積極的に養生するようにしましょう。

養生のポイント
・たっぷりと睡眠をとる
・ゆっくりお風呂に入るなど休息をとる
・生活習慣を整える
・バランスの良い食事を心がける
・身体に負担の少ない漢方薬で身体の内側から調子を整える など

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